プレゼン環境における聴衆の身体動作に基づくコメント投稿システム

概要

 最近、各種センサーが内蔵されたスマートフォン・タブレット端末が普及しており、各種動作がある程度取得できるようになりました。

 本研究では情報を物理的な質量を持つ物体のように扱い、投げる動作を行うことで、情報を受け渡すためのシステムを開発しています。

 また、このシステムの応用例も同時に開発しています。プレゼンテーションの場で聴衆がスマートフォンにコメントを打ち込み、投げる動作を行うことで、スライドに直接コメントを流すことのできるコメント投稿システムがその一例です。

図:システムの構成

動作ムービー

 このシステムによって、発表者と聴衆間でのコミュニケーションを促し、新しいアイデアの共有と創発を促します。また、発表者のプレゼンテーションスキルアップのトレーニングや、エンターテインメントへの応用なども考えられます。

 対象は、加速度センサとジャイロセンサ、方位センサを内蔵しているAndroidのタブレットかスマートフォンとなっており、開発言語はJavaとC#です。

苦労した点

 センサは駄々っ子であり、補正をかけなくては、使い物になりません。補正をかけても少しわがままです。さらにセンサについて知識が不足していたため、アルゴリズムを考えるのが大変でした。また、Android端末の姿勢がきちんと取れているかどうかは、実際に確かめないといけません。従って、成果物が正しく動作するかどうかわからないのが、苦労しました。